ベストセラー「ザイム真理教」が面白かったです!
4月に診療報酬の改定がありました。おかみが決めたら、私たちはそれに従うしかないのですが、毎回驚くような内容です。一般的な歯科治療は、かれこれ、40年以上ほとんど据え置きだったらラッキー。多くは減少。数十円上がるだけでもすごいことです。
現場は、材料費も何もかも、ドン引きするような高騰ぶりで、消費税は上乗せできない保険診療の消費税は手出しです。
公定価格というものは、原価計算なんてしないんだ、と歯科医師になって知りました。
実際ここ数十年、大きな病院から歯科が消えました。診療報酬が安すぎて赤字になるので、経営見直しをするとなくなるのです。
入れ歯などはその代表で、作れば赤字。何時間調整しても、一か月に1000円ちょっとだけ、みたいな金額です。おかげで、保険の入れ歯を作ってくれる技工士さんも消滅し、いつまで保険の入れ歯を作れるかわかりません。
さて、最近アマゾンでベストセラーになっていた、森永卓郎さんの「ザイム真理教」という本がとてもわかりやすくて、おもしろかったです。
国の方針は政治家が中心に作っていると思っていましたが、実は、ザイム省が作っているんだそうです。
どんなに不景気で、国民が困っていても、増税という政策しかないのは、それが、まるでカルト教団の教義だからだ、と断言していて、ほんとに納得してしまいました。
確か昔、教科書で習ったのは、不景気になれば、税金を下げ、公共投資をして、民間にお金を刷ってばらまく、そうすると、国内に回るお金が増えるから、購買力があがり、景気が良くなる。
そして、景気がよくなれば、税金をあげて、市中に出回っているお金を回収して、インフレを抑制する。つまり、税金は、経済の調整弁で、別にそれが財源ではない。財源とは、国が発行するお金。国は、その年の実経済に見合った、お金を用意する。
お金とはただの数字にすぎません。
でも、カルト教団のザイム省が国のトップに立って、政治家さえ組み敷いているので、今や、どんな時も税金は上げるもの・・・・その1択になってるそうです。
日本は破たんする、とオオカミ少年のように、国民は何十年も洗脳され続け、増税一択を突っ走ってきたのは、財務省がカルト集団だから・・・増税をすると、事務次官になれる、というのは、とっても衝撃でした。
医療現場も、このカルト集団がある限り、これからもこんな感じなのか~。(泣)
税金と社会保険料、働いてもぜんぜんお金がたまらない、と怒っている人は、ぜひ読んでみてください。とりあえず、ちょっとすかっとした気分になれます。
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