女子柔道日本代表のトラウマ

社会

ニュースで、柔道女子の日本代表選手が、監督の暴力をJOCに訴えた、と報道されていました。

 第1報のあと、監督のパワハラは、そこだけの問題ではなく、広く、スポーツ界に存在してきた問題だとも報道されました。

 さち先生なんだか、このニュースが気になります。

 というか、このニュースで、忘れていたティーンエージャーの時の心の傷がちくっと痛みます。

 というのも、私は、中学高校と、自他ともに認める運動音痴でした。ドッジボールをやれば、友達は、私から離れる・・・それもそのはず、すぐに当てられてしまうので、共倒れになりたくない友達。運動会で走ればビリ。運動音痴がなんとかなるかもしれない、と思って入部したバスケット部は、1ヶ月くらいで退部。いつも体育の時間は、つらかったです。
 中学の時の体育の先生は、きっと色々思うとこあったかもしれませんが、特にいじめられることもなく、なんとかスルーしました。

 ところが、高校に入ると、体育教官に目をつけられ、どなられるか、無視されるか、のひどい仕打ちにあうようになってしまいました。その先生は、誰もがおそれる鬼教官。それでも、彼のお気に入りもけっこういて、楽しそうに、彼の指導を受けてる学友もいました。

 体育の時間は、私の恐怖の時間でした。恐怖を感じてるから、ますますぎこちなくなって、悪循環です。特に、持久走は最悪でした。どんなにがんばろうと思っても、すさまじく心拍数があがり、吐きそうになるくらいきついのです。そうたいした距離でもないのに、私だけ真っ青な顔で、一番後ろから悲壮な顔でゴールします。

 体育教官のどなり声は四方八方ににこだましました。あきらかに、なんだこいつは・・・という表情がありありです。

 その頃、私の体力は、体育だけではなく、学校の行き帰りの坂道でも、止まって休むほどになっていました。朝もきつくて起きられません。なんて、私はだめなのかな~。体力ないな~、と思っていじけておりました。

 さて、大学になって、こんなことではいけないと、私は水泳部に入部しました。私が、体育の時間追試を受けなかったのは、ゆいいつ、水泳だけ。おそろしく遅かったけれど、とりあえず、50メートル泳ぐことができたので、水泳ならできるかもと入部させていただきました。

 大学で水泳部員になったとき、あるきっかけで、血液検査をすることになりました。そして、私は、すごい事実を知りました。なんと、私は、鉄欠乏性貧血だったのです。血液中のヘモグロビンの値は、正常値を激しく下回っています。これじゃあ、ジョギングなんて走れるわけもありません。先生は、鉄剤を処方してくださいまいました。

 なんと、それから、走っても今までのようにきつくないではないですか。私は根性がない、とか、体力がないとか、ずっと悩んでいたことが、本当にあほらしく思えました。同時に、何で、親も、体育の先生もそういう疑いを持ってくれなかったのだろう、とうらめしくなりました。鉄剤飲んでたら、私の体育人生ももっとましだったろうにな~。

 それからの私は、まったくかわりました。運動することがとっても楽しくなって、大学では、毎日2キロ以上泳ぐことも難なくこなすことができ、2~3キロのジョギングならそうつらくない、というスポーツ少女に変身しました。
 今でも、どんくさいのはあんまりかわってないけど、運動することが大好きです。
 
 まあ、運動音痴だった私のトラウマと、日本屈指のアスリートたちのトラウマと、重ねること自体、お笑いなんだけど、なんか、高校の体育教官と監督がちょっとかぶって、心の琴線にふれます。

  あ、それから、世のお母さん方、思春期の娘さんは、鉄欠乏性貧血を患いやすいので十分注意してくださいね。

 

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