子どもの小学校の時間割を見て、
「体育って、体育の先生が別にいらっしゃるの?」
と何気に子どもに聞きました。
「いいや、担任のT先生がする。」
じゃあ、図工って、図工の先生がいるの?
「いいや、T先生がする。」
え~・・・じゃあ、音楽は?
「T先生が教えるよ。」
うわ~。それは過酷だ!・・・そうです。小学校の先生って、国語算数、理科社会・・・おまけに、音楽、図工、体育まで、一人の先生が受け持っているんですって。
しかも、ホームルームから、お掃除、給食の世話まで・・・確かやられてましたよね。
得意な科目だけなら、けっこう余裕ですが、すべてを網羅するとなると、準備も大変です。
苦手な分野にいたっては、きまじめな先生なら、教えながら、もっと専門家が教えた方がためになるのにな~・・・なんて、思ったりするかもしれません。
うちの院長先生は、子どもの頃、音楽の授業がちっとも面白くなくて、それを未だに、苦々しく話してくれることがあるのですが、今考えてみれば、音楽を特別に専門にしてるわけでもない担任の先生が、一生懸命、音楽の授業を受け持っていたのかもしれませんね。
子どもはそんな、教師のやむにやまれぬ事情なんてわからないもんね。
一人の先生が、すべてを専門的に教えるなんて、絶対できっこないよね、と思いません?先生がお気の毒です。
日本は、ここ何年間で、何兆円もの増税がしくまれています。目に見える税金の形でだったり、補助金の打ち切りだったり、形は巧妙です。
そういうひっぱくした財政のもとで、教育予算がどんどん伸びるとも思えませんけど、やっぱり、小学校に、芸術や、体育科目だけでも、専門家が入って、日本を背負う子どもたちを導いてほしいと思います。
担任の先生は、そういうところからはちょっとはずしてさしあげて、余裕をもって、子どもたちに主要教科を教えていただけるようにしたらいいんじゃないか、と思います。
それでなくても、色々と日本の小学校の先生方の負担は増加しています。
そうすると、回り回って、子どもたちにも良い影響が出てくるんじゃないかと思われます。
日本は資源のない国で、人が財産・・・なんて、さち先生の子どもの頃は、よく耳にしました。
増税する分、もっと子どもたちにかける予算を増やしてほしいな・・・さち先生はぼんやり、日本の増税白書を見ながら、一人そんなことを思う秋の夕暮れでした。
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