年末、近くの小さなスーパーが撤退してしまいました。そこはこぢんまりして、日々の食材を買うのにとても便利だったので、がっかりしてしまいました。
しばらくすると、工事車両が入るようになって、新しい店舗がオープンしました。しかし、その店はスーパーではなく、なんと、リサイクルショップです。
あー・・・残念。これからずっと、いちいち食品を買うのも、大きなスーパーの広い駐車場に車を停めて、広い店内を歩いて買い物しなければならないんだ~。
がっかりしながらも、オープンののぼりにつられて、冷やかしに、そのリサイクルショップを訪ねてみました。こういう古物屋さんって、ちゃんともうかるのかな~。しかし、意に反して店内は大繁盛している模様でした。中古品を扱う店にしてはけっこうこぎれいな陳列で、レジには人が何人も並んでいました。
店内をうろうろしてると、へ~、こんなものまである、とジャンル問わず、多岐にわたる商品が陳列されていました。冷やかしで行ったのに、私は思わず、ダウンジャケットを買ってしまいました。3000円の値がつくそのジャケットは、ほとんど新品。ダウンの質がさわっただけで良いのがわかります。新品を買ったらこんな値段では買えないなー・・・掘り出し物です!
でも、考えてみると、スーパーがつぶれてリサイクルショップというパターンも、ここ最近の特徴かもしれませんね。昔はなかったですね。私が若かりし頃は、何かがなくなってスーパーができるというのは、よくありました。小売店がまだ幅をきかしていた頃、スーパーって、まだまだ時代の寵児でしたからね。そういえば、ここ10年くらい、大型電気店や、紳士服チェーンのあとに、ゲームや漫画を売る、ちょっとおばちゃまには怪しげに映るお店が登場してました。リサイクルの本屋さんや、中古車屋さんも、よくオープンしてるような気がします。
代わりに、大きな生活道路の周りからなくなっていったもの。良く考えると色々ありますね。写真のDPE。喫茶店。新刊を売る普通の本屋さん。小さなスーパーもそのひとつかもしれません。大型店舗に駆逐されていってます。
それとともに、町の風景も少しずつ変わっていきます。
私の子どもの頃は、戦後を十分に引きづっていて、生活用品のすべて、何でもほしい、と人々は希求していました。家に物が増えていくのは、豊かさの象徴だったかもしれません。しかし、今は、もはや、時代はデフレが長く支配し、身のまわりは、物であふれ、人に物をさしあげるのも、気を使います。今はニーズにあったものを手堅く手に入れて暮らす時代になったのかもしれません。
物だけでは人は幸せにならないと、昔より、多くの人が気づいているのでしょうか。
しばらく、リサイクルショップがもてはやされる時代が続いたら、今度はどんなお店が前の店を駆逐するのだろう。
今のとこ、さち先生はまったく想像ができません。
それにしても、今年の冬は、このリサイクルダウンのおかげで、随分寒さ知らずにすごさせていただきました。
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