点滴神話 ”缶コーヒー1本分さえ栄養ないの?”


     お盆休みも終わりました。やれやれ。あわただしく過ぎちゃったな~。実家にもどって、いつもは不義理している両親の顔を見てきました。

      帰省すると、父が、寝込んでいるではありませんか。どっと老けてます。食事がのどを通らず、毎日点滴を受けていると聞かされちょっとパニック。足元もよろよろ。

     「お父さん大丈夫!?」

    聞くと、ほんとに1週間ろくに食事が取れていないようでした。

     「毎日点滴だけは受けている・・・」

    と心配する私に、ちょっと自信ありげに言う両親ですが、どうも、二人は、点滴を受けていれば、とりあえず栄養が取れている、と思っている様子でした。

     驚いた私は、あわてて説明をしました。

     「お父さん!点滴って、いったい何カロリーの栄養があると思っているの?」

    そうです、腕のか細い血管から入れる点滴には、500ccのボトルで、せいぜい100カロリー程度しかないのです。高いカロリーの栄養たっぷりの液体は、太い静脈からしか入りません。そんなものを腕の細い静脈から入れようものなら、血管がいかれてしまうのです。

     だから、普通の点滴というやつは、人間に必要な水分や、ナトリウム、カリウム、などのミネラル分を補うにすぎないのです。つまり、脱水だけは防ぎましょう、という、きわめて最低レベルの生命維持アイテムなのです。
    だから、カロリーが補給されてないので、脂肪が燃焼され、それでも足りなくなって、やむ終えず、次に筋肉がエネルギーに分解されてしまい、やせ細ってしまうのです。肝臓だって、腎臓だって、新しく新生するためのたんぱく質も補ってもらえないので、ひたすら弱ってしまいます。

     うわ~。だめだよ~。

     よその医者の言うことは良く聞くけれど、娘のことはぜんぜん聞いてくれない父ですが、今度ばかりは納得してくれて、ドラグストアから調達した、たんぱく質の補充ドリンク、カロリー補充ドリンクなどを、がんばって飲み始めてくれました。お父さんがんばって長生きしてね!

     でも、同じことを、患者さんに説明してあげることが多いです。点滴をしているからちょっと安心”。と思っている人がほとんどなのです。まさか、普通の点滴からは、缶コーヒー一本分のカロリーさえあやうい、と知っている人は少ないのです。

     みなさん、老齢の家族がいる人は特に注意してくださいね。
    食事が取れなくなったら、たとえば、カロリーメートのコーヒー味ドリンク、みたいなものをせっせと飲ませてあげてくださいね。それから、アミノ酸やペプチド(たんぱく質が体にとりこみやすくなったもの)などの、栄養補助食品なども買ってきて少しずつでも飲ませたり、食べさせたりしてあげたほうがいいですよ。

     なんたって、今年の猛暑は、ご高齢の方にはほんとこたえているみたいですから。

     点滴神話はなしですよ。





























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