人生折り返しを過ぎてくると、昔とずいぶん違ってきたなあ、と座りが悪い気分になることも多々あります。
ものの呼び方もすっかり変わったりして、記憶の手垢がまったくついていない新しい言葉に引越しせざるをえなくなって、それとともに、概念も別物になってしまったりします。 その一つは、やっぱり 「スチュワーデス 」かなあ・・・
「スチュワーデス」 といえば、やはり、憧れの的です。まず、私たちの年代の女子なら、一度はなりたいと誰かに口走っていると思います。華やかで、美しくて、ゴージャス。 「スチュワーデス」 という言葉には、弾むような輝きがあるとは思いませんか。
しかしそれも、もはや昔のことで、最近は「キャビンアテンダー」というのに取って代わりました。なぜそうなったのか、私はわかりませんが、なんだか「スチュワーデスさん」と言ってはいけないのかしら?と思うくらい、マスコミでは流れなくなってしまったみたいです。
それとともに、日航の悲哀が伝えられたりすると、ますます、「スチュワーデス」さんと、「キャビンアテンダー」の間には、深い川があるような・・・決して同じ響きには聞こえません。キャビンアテンダーはスチュワーデスに比べて、どこか、等身大な感じ。さらに、最近の航空不況が裏書きされると、よけいに、イメージはかけ離れてしまいそうでもあります。

と言っていると、よその業界だけの話ではないことに気づきました。看護婦さんだってそうです。
男性の職業としてもそろそろ認識されてくると同時に、看護婦さんから看護士さんへ、なんとそれもクレームが入ったそうで、今や看護師さんになりました。 と、えらそうにうんちくをたれていますが、私もやっと、看護士さんが我が頭に定着した、と思ったら、しっかり T 先生にイエローカードを出されてしまいました。
”看護師” が正解ですよ・・・と。”看護士”の士は医師と同じ師であるべきだ、ということで、2年前くらいに変わったそうです。
ネットでひいてみたら、ほんとだ!ほとんどが看護師さんになっていました。でも中に、看護士さん、と書いてあるものもあり、
「看護婦さんは女性で、看護士さんは男性をさすことが多かったが、最近では、両方看護師さんと呼ばれている」
という解説さえもありました。
あたしだけ、遅れた恥ずかしい医療人か、と思いきや、結構どっちでしょう?と質問すると、
自身たっぶりに「看護士さん」 と書く医療人も多かったです。
何しろ、パソコン社会。字書けませんから、その前の字で、うっ!とつまる人もいて、笑いましたけど。
皆さんご存知でした?
時は流れ、言葉は変わり・・・あっと気づくと、昔と同じものは何もなかった、当の自分さえ。
ロストワールド、ですねえ。
by福岡市早良区の歯科医院 矯正 インプラント 一般歯科
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