2014年になりました。
毎年つぶやきますが、なんて月日の経つのは早いことか・・・・
しかし、私の若い頃と、日本の社会はなんと変わってしまったことでしょうか・・・。私が二十歳の頃、まあそこまでもどらなくても、20年前、うらかわ歯科医院を開業したあたりに焦点をあててみても、うん、やっぱり、まったく変わっています。
まず、私は、携帯電話を持ってなかったです。ネットもなかったですね。
社会を見渡せば、日本社会は、もうとっくにバブルが崩壊して、不景気だ~と叫ばれていましたが、まだまだ、ちょっとした会社には、社宅なども当たり前にあって、今より、ずっと会社は社員を大切にしていたような気がします。
経営術だとか、そんなことさっぱりわからずに、一つ一つ勉強しながら、診療所を立ち上げてみたものの、スタッフのお給料を出すのも、なかなか大変でした。初めて、お給料をもらう側から、出す方に変わって、税金の天引きとはこういうことなのか、社会保険は高いな~・・などと、国がしくんだ、ピンハネ(失礼!)の方法を、びっくりして感じてました。
でも、今考えれば、あの頃の天引きなんて、まだまだましでした。あの頃は、ボーナスからは、税金だけしか引かれてませんでした。会社が用意したボーナスの、額面と手取りのギャップは、少なかったです。
さて、あれから、国のピンハネは、20年の間に、膨大にふくれあがった物です。特別減税と名のついた減税などもありましたが、今は、どこを見渡してもほとんどありません。年末調整で帰ってくるお金も少なくなって、減税がすっかりなくなった年には、スタッフが、年末調整間違ってませんか?少ないです。と質問に来たこともありました。
少なくなる一方の従業員の手取りと相反して、会社の負担はどんどん大きくなっていきました。たとえば、10、会社が出して、昔は、8くらいはスタッフに行ってたのが、今では12か13会社が出して、従業員には、6か7しかいかない世界になってしまいました。
はたと気づくと、近くの社宅や寮も、売り払われて、別の看板がついていたり、ここだけは、つぶれないよね、と思っていた一部上場の会社もずいぶんなくなってしまいました。
阿部さんが、テレビでアメリカに新幹線技術の無償提供をする、と言ってました。よくわかりませんが、たぶん、こういう技術って、プロジェクトエックスの番組に出てくるような、額に汗した、ひたむきな人たちが、真摯に開発したものなんじゃないのかな~・・・あ~、ちゃんと売ってあげてほしい・・・痛いたしい気持ちになってきました。
もう、この国は、どこまで、行ってしまうのだろう。日本人の我慢大会みたいな社会になってきたような気がして、新年を喜べない人がここにおります。
4月には、消費税が上がります。そのうちTPPも日本に押し寄せてきます。歯科の診療報酬も、30年間据え置きのものがたくさんです。マスコミ発表で上がりました、という年でも、ほとんどが、数字のマジックで、現場は、下がってここまで来ました。世界に誇る日本の医療のしくみも、断末魔の悲鳴が聞こえるようです。
保険証を持って、とりあえず、どこでも治療が受けられる、という世界は、もうなくなってしまうかもしれません。
私の不安が、どうか、取り越し苦労にすぎませんように。どうぞ、今年、良いことがたくさんありますように!
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