うつ病という現代病

さち先生ブログ

 うらかわ歯科医院におみえになる患者さんで、うつ病の治療中・・・と問診票に書かれる方が増えました。うつ病という言葉は、特に耳新しい言葉ではないような気もしますが、やはり、ここ数年,流行のように身近にあふれ、親しい人まで、その病魔に襲われた、などと聞くとやはりただごとではない気がします。
 はたからは、明るく元気なさち先生と思われていますが、やはり、毎日診療で、何十人の方に出会って色んな気を使っていると、自分でも気づかないうちに消耗していることに気づくことが時々あります。体は疲れているのに、眠りになかなかつけなかったり、今まで楽しいと思えたことが、どうでもよく思えたり。やれやれ、これはどうも心が少しかぜをひきかけているな、とそんなときは認識せざるを得ません。・・・たぶんこういう状態が、もっともっと続いて。気分が上向くことなく沈みこんでいくカーブを描くと、その先に「うつ病」,「うつ状態」という病気が待っているのだと思います。


うつ病という現代病_c0219595_19192187.jpg 先日雑誌を読んでいたら、ホリスティック医療に取り組む、帯津三敬病院の院長先生である、帯津良一氏がとっても興味深いことを言っておられました。
 ”「心は脳内現象にすぎない」と断言する脳科学者もいますが、私は反対です。脳細胞は生命場のエネルギーを心として認識するためのフィルターに過ぎないんじゃないかと考えています。脳の働きだけで心を理解することはできないと思います。」
 つまり、心イコール脳、という単純なものではないということなのでしょう。どれだけ、脳の研究が進んでも、心のすべてを解明することはできないとおっしゃっているのだと思います。ちょっと難しいですが、なんとなく、私も同感です。
 さらに、うつとは、生命場のエネルギーが低下した状態、あるいはゆがんだ状態だ、とも説明されていました。・・・・そして、もっと言い換えれば、地球の場のエネルギーが低下したことが様々な現代病をふやし、うつもそのひとつである、・・とも説明されていました。
 私は、医療人のはしくれですが、なんだかとってもよく理解できた気になりました。
医学も、すべて、科学だけでは解決しないし、いきづまる。人間も物質だけでは説明できない霊的な存在なのではないだろうか、と思います。

そして、とてもおもしろい引用文もあって、とても励まされましたので、紹介しておきますね。

ストレス学の権威、カナダの生理学者ハンス セリエの言葉
彼はストレスが病気を引き起こすことを証明しながら、その対極で、「ストレスは人生のスパイスである」、と言いました。
また、それを援護するかのように、精神科医 神谷恵子さんは、「生きがいについて」という本の中で、「本当に生きている、という感じを持つためには、生の流れはあまりになめらかであるよりは、そこに多少の抵抗感が必要だ」とも書かれているそうです。

そして、人間は、もともとさびしくて、暗くて後ろむきなもので、人生はつらくて厳しくて困難なもの、思い通りにはいかないものなんだ。 というところからスタートすることが大切なのではないか・・・・と前出の帯津先生は結んでおられました。

けっこうヒントになりませんか・・・

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