夏休みです。大学進学で遠くに行った子どもたち・・・(もう大人といった方がいい)が福岡に帰ってきて、うらかわ歯科を訪れてくれます。
幼稚園から来てくれてる子もいて、その成長ぶりに、驚きます。
Yちゃんは、アメリカの大学に進んだ才媛です。おっとりしているように見えるのに、受験をひかえて、いきなりアメリカの大学に行く・・・と言ったときはちょっとびっくりしたさち先生です。
久しぶりに会うYちゃんは、なんだか女性らしくなって、Yちゃんなんて、気軽に呼ぶのもはばかられそうです。アメリカの話を根ほり葉ほり、診療そっちのけで聞き出すさち先生。何しろ、外国なんてめったに行けないさち先生は、話がおもしろくてたまりません。
「将来日本に帰ってくる?」
さち先生の質問に、Yちゃんは、少し考えて、
「たぶん、帰らないと思います。アメリカの方が暮らしやすいんです。日本では考えられないけど、みんなフレンドリーで、知らない人にも、すぐに声をかけてくれるんです。
たとえば、身につけているものを見て、知らない人が、それかわいいね・・・とかね。あっちに慣れると、日本はへんな感じです。」
さち先生は、深くうなづきました。なぜなら、ちょっと前に海の中道に行ったとき、Yちゃんの言う、へんな感じをいやというほど味わったのでした。
子どもづれで、遊具で遊んでいるとき、周りに他の子どもがいたので、さち先生は話しかけたけど、知らん顔されました。おまけに、そのお母さんも、自分の家族以外はまるで、目の前にいない存在かのように、自分の子だけに意識をそそぎます。同じ遊具で、同じように遊んでいる子どもでも、自分の子ででないと、そう簡単には、声かけしません。
それが、すべてとは言わないけれど、けっこうな人に共通する行動パターンでした。
う~ん。あんまり感じ良くない・・・
そうこうしているうちに、雨が降り出して、あずまやに避難。そこへ、若い男女が4人あとからかけこんできます。またもや、おせっかいなさち先生は話しかけます。
「雨、すごいね~。」
若い子たちが、気持ちよく会話をしてくれるとも思えないけど、おばちゃん、話しかけずにおれないの・・・
すると、すごい感じの良いリアクション。
「子どもさんいくつですか~」
なんてことまで聞いてくれました。でも、よくよく聞くと、なんか発音がネイティブではない・・・そうです。中国からの留学生グループでした。九大に来ているんだそうです。
やれやれ、留学生なんだね。外国で暮らすにはこれくらいじゃないとやってけないよね。
日本人は、そもそも単一民族で、そうそうフレンドリーに働きかけなくても、あうんの呼吸で互いにわかりあえる・・・知らない人には、無愛想でぜんぜんフレンドリーじゃないのは、そういう理由があるのかな?
日本国の外交見てても、誰よりお人好しの国のような気がするけど、一人一人は表面的にはこんな調子。・・・
若いYちゃんが、アメリカがいいと感じるのも無理ないのかな?
ま、あと何年後もYちゃんの感想は同じかどうか、またまた帰って聞いてみたい気がするさち先生ですが、どっちにしても、おばちゃんの私くらいは、もっとフレンドリーに話しかけよう。知らん顔されても・・・と改めて思うさち先生でした。
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